その線は水平線 / くるり (レビュー)
その線は水平線
くるりの31thシングル。らしい。
らしい。というのも僕はくるりのにわかファンだ。
くるりは好きでよく聴くけど、いつも同じ曲ばっかり聴いている。
特に「リバー」が好き。
くるりのにわかファンという前置きをしたうえでこの曲の話を。
イントロから来る名曲感。
重く歪んでいるのに解像度の高いギターの音。
すごくいい音。
スローテンポで始まるイントロは朝日がまだ差していない
海辺のような静かな場所を想わせる。
PVの海とかまさにそれ。
岸田さんの声も力が抜けていてすごく自然。
きれいに歌おうなんて考えずに歌っているような気がする。
Twitterでbaseball bearの人が同じこと言っていた。
くるり「その線は水平線」良い曲だなぁとしみじみ。曲の中で起きる出来事が全部素敵。僕の曲は力み過ぎだといつも思うのですが、その作曲の力みをほどくヒントがある気がしました。そして、ギターがめちゃめちゃ良い音。
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2018年2月25日
小出くんの曲はいい曲沢山あるよー。ていうかありがとう。力みなく出来た曲を力みなく録音するのはたまにしか出来ないです。
— 岸田繁 (@Kishida_Qrl) 2018年2月25日
めっちゃ嬉しいですありがとうございます。力みなく曲を作って仕上げるの、本当に難しいことだなと日々思います。だからこそ「その線は水平線」の『ずっと聴いていられる〜』感が沁み渡るし尊いし、何度噛んでも歌詞から味が滲んできちゃって大変です。
— Base Ball Bear 小出祐介 (@Base_Ball_Bear_) 2018年2月25日
力みなく歌われるこの曲は聴いていて心地がいい。
疲れているときに聴くとほんと安らぐ。
最近のくるりは上海蟹のやつとかいろいろ挑戦的な音楽が多くて
今までのファンからも好き嫌いの分かれるくるりで
ここまでくるり!ってな曲がでてくるとはびっくりしたひとも多いはず。
シティポップで賑わう音楽シーンにここまで純粋に歌われる
ギターポップが鳴り響くとおお!となってしまうな
僕は歌詞を読み解くのが下手なんだけど
なんとなく前向きなような気がする。
冒頭の
その線は水平線
新しい靴履いて
時代を飛び越えろ
荒らされた土を踏みしめて
なんて背中を押してくれるようで
すごく前向きだし
あとくるり特有のリズムっていうか、分秒の半拍おいて鳴らされるサビもらしいし。
くるりいいなあ。